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【2024年最新】登録販売者の試験内容は?時間割や出題範囲を解説

年に1度、毎年おこなわれる登録販売者の試験ですが、はじめて試験を受ける人はわからないことが多いですよね。日程はもちろん、全体的な流れを把握しておかないと、勉強のスケジュールも組みづらくなるでしょう。

そこで今回の記事では、登録販売者の試験の全体像についてご紹介します。日程をはじめ、試験内容から時間割、出題範囲を解説していくので、登録販売者の試験を受ける人はぜひ参考にしてみてください。



登録販売者試験の概要

登録販売者の試験は、薬剤師の補助業務やOTC(一般用医薬品)販売をおこなうにあたって必要な知識や技能があるかを評価します。医薬品の成分などの知識はもちろん、健康食品や化粧品の商品知識も必要です。さらに、医薬品販売にかかわる法律や、体の基本的な仕組みについての項目もあります。

登録販売者試験を受験するには、年齢・学歴・実務経験は必要ありません。以前までは学歴や実務経験が受験資格としてあげられていましたが、平成27年に撤廃されて以降は誰でも受験できるようになりました。

登録販売者試験に合格後は、ドラッグストアなどの店舗に勤務することが多い傾向です。主にOTC(一般用医薬品)の販売スタッフとして働きながら、キャリアを積んでいきます。

登録販売者試験の日程(エリア別)

登録販売者試験は年に1回の試験がおこなわれますが、日程はエリアによって異なります。

各都道府県のWebサイトで日程がチェックできるので、自分が受講したい都道府県の情報を確認しておきましょう。

2024年の日程は未定のエリアもありますが、確定しているエリアもあります。エリア別に記載してみたので、ぜひ参考にしてみてください。

エリア名 日程
北海道・東北 8月28日
関東・甲信越 8月29日(9月8日の地域もあり)
東海・北陸 9月4日
近畿 8月31日
関西広域連合 8月31日
中国 未定
四国 未定
九州・沖縄 12月15日

登録販売者の試験は、必ずしも自分が在住しているエリアで試験を受けなくてはいけないわけではありません。全く馴染みのない地域で受験できるうえ、日程が違えば2つの地域で受験することも可能です。

登録販売者試験の時間割と当日の流れ

次に、登録販売者試験の当日の全体の流れをみていきます。試験の時間配分や当日の流れを知っておくことで、日頃からシミュレーションしやすくなるのでしっかり確認しておきましょう。

試験の時間割

登録販売者の試験は前半・後半に分かれており、それぞれ120分ずつの時間が割り当てられます。どの項目が前半・後半に割り当てられるのかも地域ごとに異なるため、受験前にしっかりチェックをしておきましょう。

また、開始時間や終了時間も地域によって異なりますが、試験の時間割はざっくりと以下のようになっています。

前半(午前) 120分
休憩 90分
後半(午後) 120分

地域にもよりますが試験の全問題を早く解き終わってしまった場合は、退出してもよい会場もあるようです。前半で早く終わった場合は、早くに退出して後半の試験に備えることもできるので、会場での説明はしっかり聞いておきましょう。

当日の流れ

ここからは登録販売者試験当日の全体の流れを、注意ポイントも混ぜながらご紹介していきます。まずは家を出る際に、登録販売者試験に必要な以下の必需品がカバンに入っているかをチェックしましょう。

・受験票

・筆記用具

・時計

・試験前にチェックするテキスト

・お弁当もしくは、昼食代

受験票に記載されている開場時間が来たら、指定された席に着席します。試験がはじまる前に説明や本人確認があるため、受験票に記載されている着席時間は必ず守るようにしてください。

試験開始前のアナウンスがあるまでは、テキストなどをチェックしている人が多い傾向です。アナウンスが流れたら、速やかにテキストはカバンにしまうようにしましょう。そして試験開始時間になれば、あとはこれまでの努力の結果を出すだけです。

前述でも述べましたが、会場によっては試験時間が余れば退出していい場合もあります。退出の有無や方法についてのアナウンスを聞き逃さないようにしておきましょう。

登録販売者試験の出題範囲

登録販売者試験の出題項目は全5項目です。計120問を240分で回答しなくてはいけません。出題項目の詳細と、出題範囲は以下のとおりです。

項目 出題数 時間配分
医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問 40分
人体の働きと医薬品 20問 40分
主な医薬品とその作用 40問 80分
薬事関連法規・制度 20問 40分
医薬品の適正使用・安全対策 20問 40分

時間配分は目安になりますが、項目ごとにどのくらいの時間をかけてもよいか把握しておくと、落ち着いて試験問題と向き合えるのでおすすめです。ただし、多くの人は時間よりも早く試験問題を解く傾向にあります。

出題範囲に関しては、「主な医薬品とその作用」が一番多く40問ほど出題されます。ということは「主な医薬品とその作用」とどれか1項目がセットになり、残りの3項目がセットになるということです。苦手な項目同士がセットになると時間に余裕がなくなる場合もあるので、受験前に確認しておくと心の準備ができるでしょう。

出題される範囲は、厚生労働省が記載している「試験問題作成に関する手引き」でチェックできます。文量の多い資料なので全部に目を通すことは難しいですが、余裕がある人は確認してみてください。

参考資料:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

登録販売者試験の出題パターン

登録販売者試験はすべて筆記テストで、出題はマークシート方式が採用されています。計算問題や自らの意見を記載するような問題はないため、比較的易しい試験だといえるでしょう。ただし、マークシート方式でも出題パターンはさまざまあるので、ここでは1つ1つを解説していきます。

まずは正誤問題です。問題文に対していくつかの回答が用意されており、そのなかから正しい回答を探し出さなくてはいけません。問題文では「正しい答えを以下から1つ探しなさい」などと記載されているケースがあります。1つ正しい答えを見つければよいので、難易度は低いといえるでしょう。

次は、組み合わせ問題です。問題文に対していくつか回答が用意されているのは正誤問題と同じですが、こちらは正解が複数あるパターンです。「以下の回答から正しいものはすべて選びなさい」など問題文で記載されているケースがあります。すべての回答を正しいかどうか判断しなくてはいけないので、正誤問題よりも少し難易度があがるでしょう。

最後に、空欄補充問題があります。問題文の所々が空欄になっており、空欄に入るべき正しい回答を選択肢から探すパターンです。暗記しておかなければ回答できない場合もあるので、マークシート方式のなかでも難易度は高めだといえます。

出題パターンはさまざまですが、何度も繰り返し問題を解くと慣れていくので、過去問にはしっかりと取り組むようにしましょう。

登録販売者試験の合格基準と合格点

登録販売者試験の合格基準は、全体の7割以上正答があることです。この基準は全国一律であり、地域によって変わることはありません。ただし、各項目別で3.5割から4割以上の最低点も取得しておく必要があり、こちらは地域によって異なります。各都道府県のホームページなどでチェックできるので、試験前に確認しておきましょう。

全体の7割や、各項目別で3.5割から4割といってもピンとこない人もいるのではないでしょうか。もう少し具体的に表してみると全体の7割というのは、全5項目を合わせた出題数120問のうち84問正答していれば合格点です。各項目別の最低点は、以下のとおりになります。

項目 出題数 3.5割 4割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問 7点正答 8点正答
人体の働きと医薬品 20問 7点正答 8点正答
主な医薬品とその作用 40問 14点正答 16点正答
薬事関連法規・制度 20問 7点正答 8点正答
医薬品の適正使用・安全対策 20問 7点正答 8点正答

点数にしてみると3.5割と4割では大きく差があることがわかります。自分の地域が4割だった場合は、なるべく苦手な項目を重点的に勉強するなど学習方法を工夫するようにしましょう。

登録販売者試験の注意点

最後に登録販売者試験を受ける際に、とくに注意してほしいポイントを解説します。

エリア別に日程と問題が違うため注意すること

登録販売者の試験は各都道府県が実施しているため、日程だけでなく問題も異なります。出題の範囲や問題数は全国で統一されていますが、問題自体は違うのでエリアごとに日程をズラしても問題なくおこなえるといえるでしょう。しかし、問題の出題傾向自体に大差はないため、過去問などで地域をチェックする必要はありません。

注意が必要なのは、エリア別で日程が異なるところです。試験の日程が違えば受験申請のタイミングも異なるので、他のエリアの日程を間違えて覚えないようにしましょう。

足切りに注意しよう

登録販売者の試験では全体の合格点とは別に、項目ごとに一定基準を下回ると不合格になる足切りラインがあります。足切りラインも地域別に異なりますが、1項目につき3.5~4割の正答が必要です。

例えば、全体の合格ラインである7割以上の正答をクリアしていても、1項目のみ0点を取ってしまったら不合格になります。他の項目で高得点を取っていても登録販売者試験には合格できなくなるので、苦手項目をなるべく作らないように勉強しましょう。

まとめ

登録販売者の試験内容や日程は、エリア別に異なるところが少しややこしいと感じる点です。しかし、実際には自分が受験するエリアのみをチェックすればよいので、あまり気負う必要もありません。自分が受験するエリアの情報をしっかり確認して、試験間近に慌てないようにしましょう。

また、登録販売者の試験内容や全体の流れを把握しておけば、試験勉強のスケジュールを組みやすくなります。試験本番から逆算しつつ、効率的な学習を計画してください。