難易度はあまり高くないといわれる登録販売者の試験ですが、勉強をはじめてみると思ったよりも「しんどい」「頭に入らない」と感じる人もいるのではないでしょうか。難しさを感じるとモチベーションをあげるのにも苦労しますよね。

そこで今回は、「登録販売者の勉強がしんどい…」と感じている人のために、登録販売者試験の勉強方法やモチベーションをあげる方法をご紹介します。少しでも登録販売者の勉強でつまずいている人は、ぜひ参考にしてみてください。

• 「登録販売者の勉強がしんどい…」頭に入らないのはなぜ？
• 「登録販売者の勉強がしんどい…」頭に入らないときの対処法
• まとめ

「登録販売者の勉強がしんどい…」頭に入らないのはなぜ？

まずは、登録販売者の勉強に身が入らない原因を探ってみましょう。当てはまるものがあれば対策もしやすくなるので、チェックしてみてください。

勉強の優先順位を付けていない

登録販売者の試験項目に優先順位をつけずに勉強するのは、勉強がしんどくなる原因です。すべての項目を同じ集中力で頭に入れようとすると、頭の中の整理が追いつかない可能性があります。また膨大な量に感じて、モチベーションが下がる人もいるでしょう。

登録販売者の試験項目は以下の全５項目です。

・医薬品に共通する特性と基本的な知識

・人体の動きと医薬品

・主な医薬品とその作用

・医薬品の適正使用・安全対策

・薬事に関する法規と制度

５項目もあるので、すべてをまんべんなく記憶するとなると膨大な知識量となります。項目によってウエイトが異なるので、メリハリのある勉強が必要です。５項目もある試験に挑む場合は、優先順位を付けないメリハリのない勉強方法だと知識の混乱が招きやすいといえます。

集中できる環境ではない

そもそも環境が整っていないと、なかなか集中して勉強ができません。周囲が騒々しい場所や家族やペットなどからの干渉が頻繁に入る場所は向いていないといえます。一度集中力が切れてしまうと、再度モチベーションをあげるのは困難です。

また勉強する際に座る椅子や、部屋の雰囲気なども環境を大きく左右します。自分に合わない物や雰囲気に囲まれていると、集中力も続きづらくなるでしょう。環境が自分に合っているかも一度チェックしてみてください。

まとまった勉強時間が確保できていない

まとまった時間がないと、記憶の定着が難しい傾向があります。なぜかというと、学習した内容は定期的に復習することで知識を頭に取り入れるからです。短い時間では集中して、学習内容を繰り返すことが難しくなります。

また、まとまった時間の確保ができないと、集中力が途切れてしまうのも問題です。再度取りかかったときには、またいちから学習内容を把握しなくてはいけません。まとまった時間がないと登録販売者の勉強をとても非効率にすすめることになります。

日々のストレスや疲労が溜まっている

日々のストレスや疲労も、登録販売者の勉強を行うには邪魔です。ストレスや疲労は脳や精神に大きな負担となるため、集中力が続かない原因になります。気持ちが落ち着かず思考が散漫になりやすいため、記憶力も低下するでしょう。

また、精神的に負担を抱えていると、気分転換やストレス発散を必要とします。気分転換やストレス発散を求めて、登録販売者の勉強どころではなくなる可能性もあるでしょう。モチベーションにも大きな影響があります。前向きに勉強に取り組むためにも、日々のストレスや疲労は見過ごせません。

勉強のハードルを高く設定しすぎている

ハードルを高く設定していると、登録販売者の勉強が億劫になる傾向があります。例えば、「絶対に合格！」と最終目的のみを意識している目標や、「100点を取る！」など完璧主義に偏った目標です。あまりに先を見すぎていたり、完璧だったりする目標は、圧迫感やストレスを感じてしまいます。

ハードルを高く設定しすぎると、達成できなかったときの挫折感も大きくなることも原因です。勉強を楽しく続けるために必要な達成感をなかなか感じられないと、学習の意欲を損なう可能性があります。また、目標を達成できない焦りから集中力が散漫になるなど、勉強の妨げになるので注意が必要です。

カタカナの成分名や漢方など聞き慣れない単語が多い

登録販売者の勉強をはじめてみると、知らない単語に多く触れます。聞き慣れない単語は新しい情報として処理されるため、脳の認知の負荷が高くなることが原因です。頭が疲れると集中力も途切れやすくなります。

登録販売者の勉強をしていて頭に入りにくいと感じるのは、カタカナや成分名、漢方などです。頭の中で連想しにくく、記憶の定着も難しい傾向があります。なかなか記憶できないため、勉強自体に楽しさを感じられなくなっている可能性があるでしょう。

「登録販売者の勉強がしんどい…」頭に入らないときの対処法

登録販売者の勉強が頭に入らない理由をチェックできた次は、対策方法を解説していきます。自分に合う対策方法を確認して、実行してみてください。

勉強に優先順位を付ける

まずは、重要な項目や難易度の高い項目を重点的に勉強するようにしましょう。必要な知識やスキルを絞ることで、試験に合格する近道になります。

登録販売者の試験の全５項目のなかで重点的に勉強を行う必要があるのは、「主な医薬品とその作用」です。「主な医薬品とその作用」は試験でも出題数が多い項目なので、合格するには外せません。この項目で点数を取れれば、合格にも近づけます。

ただし「主な医薬品とその作用」では、聞き慣れない単語が多いのも事実です。「主な医薬品とその作用」のなかでも「漢方だけは諦める」など、合格点に届く範囲で学習する範囲を絞る作戦もあります。最終的にすべては記憶できそうにない場合は、取り入れてみましょう。

重点的に勉強してほしいのは「主な医薬品とその作用」ですが、優先的に勉強してほしいのは「医薬品に共通する特性と基本的な知識」です。登録販売者の勉強の基礎となる部分なので、この項目を勉強しておくと他の項目も勉強しやすくなるでしょう。

優先項目や重要項目を決めておくことは大切ですが、他の項目も最低ラインは勉強しなくてはいけません。登録販売者試験の合格ラインは全体の７割、項目ごとに3.5割正解しておく必要があります。合格ラインを頭に入れつつ、優先順位を付けて効率的に勉強してください。

集中できる環境を確保する

集中力をキープできる環境を確保することも重要です。家の中で集中できる環境を確保できない場合は、カフェや図書館、コワーキングスペースなどがおすすめです。緊張しすぎも集中できませんが、リラックスしすぎも眠気という邪魔が入る可能性があります。自分の気持ちが適度に落ち着いて勉強が行える場所を探してみてください。

また集中できる環境作りには、外部と遮断できるかも重要です。家族やペットなどの物理的な邪魔を防ぐことができても、SNSや連絡が入る場所だと集中力が途切れるきっかけになります。なるべくネット環境のない場所が好ましいでしょう。自分に合った環境を見つけて、集中力を途切れさせないようにしてください。

時間管理を見直し、まとまった時間を作る

登録販売者の勉強は、隙間時間よりまとまった時間に行った方が効率的です。まとまった時間を確保するには、時間管理の見直しを徹底的に行いましょう。

まずは日課の見直しから行ってください。日々の活動や時間の使い方を見直し、余分な時間を見つけましょう。見つけた隙間時間には登録販売者の勉強以外のタスクを入れて、まとまった時間で勉強を行えるようにしてください。

次におすすめの時間管理として、勉強時間の固定があります。登録販売者の勉強が必ずできる時間帯を見つけ、その時間は「登録販売者の勉強の時間」と予約しておくことです。同じ時間に勉強をすると、他のスケジュールも組みやすくなります。また、勉強の習慣もついて集中力を発揮しやすくなるところも魅力です。

思い切って休息日を設ける

どうしても勉強に集中できない場合は、思い切って休むことも大切です。思うように登録販売者の勉強が進んでいない状況だと、ストレスや疲労でモチベーションが湧かなくなるでしょう。そんな日は無理に勉強と向き合うのではなく、休息日を設けてリフレッシュするようにしてください。

体力が回復すると集中力やモチベーションも高まりやすく、勉強への意欲も向上します。新しい気持ちで勉強に取り組むことで、つまずいていた問題も意外とスムーズに進むことがあるでしょう。体や精神の負担が大きくなりすぎないように休息を適度に取りながら、健康的に勉強していくのも対策のひとつです。

目標とするハードルを低くする

登録販売者の勉強を楽しく続けるためには、ハードルを低くしておきましょう。勉強は毎日コツコツ続けていくことが大切なので、「１日１回教科書を開く」などの毎日達成できる目標が適しています。毎日目標を達成できれば勉強に対する抵抗も低くなり、習慣化にもつながります。小さな成功体験を積み重ねると、自信を持って勉強に取り組めるのも効果のひとつです。

ただし、最終目標のような高いハードルが必要でないわけではありません。最終目標の「登録販売者試験に合格」から逆算しながら、中間目標、１週間単位の目標、１日単位の目標と細かく設定していきましょう。細かいハードルを超えつつ、最終目標に辿り着くイメージで目標設定を行ってください。

まとめ

登録販売者の勉強につまずいた場合は、上記で前述したように原因と対策をしっかり探ってみましょう。その2点が理解できればモチベーションもあがって、勉強に集中できるようになるでしょう。

登録販売者の勉強はモチベーションさえ保てれば、決して難しくありません。自分の勉強の傾向をしっかりと見極めて、登録販売者の試験に合格しましょう。