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未経験者におすすめの応募先と実務完了者におすすめの応募先

登録販売者として働きたいと思い立ったときや、登録販売者として転職をおこないたいと考えたときに気になる求人の応募先です。選んでいく過程で、「自分にはどんな職場が合っているのだろうか」と悩む人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、登録販売者未経験者におすすめの応募先と、実務完了者におすすめの応募先をそれぞれ紹介します。応募先を選ぶときの道筋に、少しでもお役に立てればうれしいです。

目次



登録販売者未経験者が応募するときの考え方

登録販売者として働いたことのない未経験者が、登録販売者を経験したことがある人と一緒の感覚で応募をすると上手くいかないことがあります。

ここでは、登録販売者未経験でも上手くいきやすい、応募の際の考え方を解説します。未経験者でもスムーズに求人選びをおこないたい人は必見です。

とにかく実務経験を積むのが重要!

登録販売者には、実務経験の要件を満たしていない「研修中の登録販売者」と、実務経験の要件を満たした「正規の登録販売者」がいます。登録販売者の資格を取得していても実務経験の要件を満たしていない「研修中の登録販売者」は、1人では売り場に立つことはできません。薬剤師や実務経験の要件を満たした「正規の登録販売者」のもと、業務に従事する必要があります。

そのため登録販売者として働いたことのない未経験者は、実務経験のある登録販売者に比べて応募先が限られているのが現状です。しかし、落ち込んだり躊躇したりする必要はなく、まずは実務経験を積むことが何よりも大切だと知っておくことでスムーズに応募しやすくなります。

新しいことに挑戦するにはとても勇気がいることですが、実務経験を積まないと一人前とは認められずずっと未経験者のままです。未経験者を脱出するためには、とにかく実務経験を積んで登録販売者としてのキャリアのスタートをきりましょう。

実務経験とみなされるには条件がある

実務経験とみなされるにはある一定の期間、薬剤師や実務経験の要件を満たしている登録販売者の指導のもと、OTC(一般用医薬品)の取り扱い業務への従事が必要です。この期間を従事期間といい、時間の条件は以下の3つのパターンがあります。

①過去5年以内に通算2年以上かつ、1920時間以上の従事期間がある

②過去5年以内に通算1年以上かつ、1920時間以上の従事期間がある

③過去に通算1年以上の従事期間がある

どうして②③は、①と比べて従事期間が短いのかというと、②③にはそれぞれ他の条件もプラスされているからです。②のパターンでは、従事期間+継続的研修と追加研修が必要です。③のパターンは、従事期間+店舗管理者または区域管理者として業務に従事した経験が必要になります。

②③は、2023年4月から新しく追加されたパターンです。①よりも従事期間が緩和されているため、一人前の登録販売者を目指しやすくなったといえるでしょう。

【参考】

登録販売者制度の取扱い等について/厚生労働省

未経験者が応募するおすすめの応募先の例

登録販売者として働いたことのない未経験者は、もちろん上記の実務経験の要件を満たしていないため、「研修中の登録販売者」として働く必要があります。即戦力として働けない分、実務経験を完了した人よりも応募先が限られてしまうのは確かです。

しかし、パートなどの非正規社員のなかには「未経験者歓迎」という求人も多く存在しています。未経験者はまずは実務経験を積むことを目標にして、正規社員にこだわる必要はないでしょう。もちろん正規社員の応募先を探すことを否定はしませんが、パートなどの非正規社員の応募先を探す方が採用率も高く実務経験を積みやすい傾向があるのは現状です。

どうしても正規社員にこだわりたい人は、パートで働きつつ転職活動を続ける手段もあります。どちらにしてもまずは、登録販売者がどんな仕事なのかを実際に経験してみることをおすすめします。

実務経験完了者が転職するときの考え方

実務経験完了者は、未経験者とは違う視点での転職活動がおすすめです。登録販売者としてのこれまでの経験を武器に、さらに一歩先をいくキャリアを視野にいれましょう。

キャリアアップと同時に考える

即戦力となる実務経験完了者は正社員も目指しやすく、役職やマネジメント経験がある人はさらに有利に働きます。そのため実務経験完了者は、転職活動中に今後のキャリア形成についても同時に考えてみましょう。

例えば、前職ではパートタイム労働者だった人は、次は正社員雇用を目指すと同時に店舗管理者の候補に入れてもらえる応募先を探すのがおすすめです。役職やマネジメント経験がある人は研修などが充実しており、さらにスキルアップやキャリアアップを目指せる環境の応募先を探してみましょう。

登録販売者の実務経験完了者は応募先の幅が広がるため、迷いも多くなりやすい傾向です。自分に合った環境を見つけるのはもちろん、自分が思い描くキャリア形成も条件に入れると応募先は絞られてくるでしょう。

店舗管理者になると転職に有利

実務経験完了者のなかには、キャリアについてはあまり考えたことがない人もいるのではないでしょうか。そんな人にまずおすすめしたいのが、店舗管理者を目指すことです。店舗管理者を1度経験している人は、その後のキャリアの裾野も広げやすくなります。

今はまだ登録販売者業務のみをおこなうことに満足している場合でも、将来的にキャリアアップをしたいと考えるときがくるかもしれません。そんなときに店舗管理者を経験していると、その後の転職活動が有利に働きます。1度でも店舗管理者を経験していることで、将来の幅が広がりやすくなるでしょう。

また、実務経験の年数が多いと、店舗管理者への打診を受けやすくなります。キャリアに執着がない人は躊躇してしまうかもしれませんが、今後のことを考えて1度受けてみるのもおすすめです。

すでに店舗管理者の場合は更なるキャリアアップも

店舗管理者を経験したことがある人は、さらなるキャリアアップも目指しましょう。店舗管理者の先のキャリアには、店長やエリアマネージャーなどがあります。どちらも実績や試験が関係してくるので、店舗管理者として会社に成果をもたらす必要があるでしょう。

店舗管理者より先のキャリアになると母数が減り、チャンスも少なくなるのが現状です。転職活動の時点で、自分のキャリア形成が叶いそうかどうかを見極めることも大切です。

どういった応募先を選ぶと、キャリアップをしやすいのかというと、やはり企業規模が大きな会社が狙い目だといえます。人材の流動性も高くポストが空きやすいですし、店舗数の拡大により新しい店舗の店長を目指すチャンスも多くなるでしょう。応募先は、なるべくチャンスが多い会社を選ぶように心がけてください。

店舗管理者にはどうやってなる?

登録販売者としてのキャリア形成する際に、多くの人が目指すのが「店舗管理者」です。そもそも店舗管理者にはどうやってなるのかを知らない人もいるのではないでしょうか。

店舗管理者になるには、いくつかの要件をクリアする必要があります。要件は大きくわけると「時間的な要件」と「研修の受講」です。それでは詳しく見ていきましょう。

実務経験の時間要件を満たす

店舗管理者になるための時間要件は、実務経験の要件と同じです。以下の3つのパターンに当てはまれば、時間要件を満たしていることになります。

①過去5年以内に通算2年以上かつ、1920時間以上の従事期間がある

②過去5年以内に通算1年以上かつ、1920時間以上の従事期間がある

③過去に通算1年以上の従事期間がある

①パターンを活用して、ゆっくりとスキルアップをするのもよいですが、できる限り短い期間で管理者要件を満たしたいと考える人も多いのではないでしょうか。そんなときに活用したいのが追加的研修です。

【参考】

登録販売者に対する研修の実施要領について/厚生労働省

追加的研修を受ける

追加的研修とは、時間要件②パターンを活用したい人が主に受ける研修です。登録販売者として働いている人の多くが受講する継続的研修とは違い、こちらの追加的研修を受けることで時間要件の「通算2年」を「通算1年」に短縮することができます。(ただし1920時間以上の従事時間は必要です)

この追加的研修は、厚生労働大臣に届出をした研修実施機関が実施するものです。厚生労働省の追加的研修ガイドラインに基づいた、以下の3つの項目を受講しなくてはいけません。

① ガバナンス、法規、コンプライアンス等の基本的知識に関する講義

② 販売現場、店舗等の管理に即したコミュニケーションに関する演習

③ ①および②を踏まえた、店舗管理者等に求められる対応についてのケーススタディ

登録販売者の外部研修機関であるAPC Learningも、追加的研修を受けることが可能です。料金は3,850円(税込)で、オンライン形式でどこに住んでいても受講できます。どんな内容なのか気になる人は、以下のリンクから詳しくチェックしてみてください。

【APC Learning 追加的研修の詳細】

追加的研修の受け方

APCラーニングで追加研修を受けたい方は、【こちら】から申請してください。予約は希望する受講日の7日前が締め切りとなっており、申請方法は以下のとおりです。

①日程選択からご希望の日程を選択して、予約を進めるボタンを押す

②氏名や住所などの必要事項を入力して、確認ボタンを押す

③クレジットカード情報を入力して、確認ボタンを押す

申請が終了すると、設定したメールアドレスにご案内メールが届くので確認を忘れずにおこなってください。また、研修の受講前と受講後にレポートの提出があるので、しっかりとスケジュールを把握しておきましょう。

まとめ

登録販売者として働いたことのない未経験者は、まずは実務経験を積める応募先がおすすめです。実務完了者は、自分の思い描くキャリア形成にあった応募先選びをおすすめしました。登録販売者としての働き方に大きく関わってくる実務経験の要件は、未経験者も実務完了者もしっかりと把握しておくようにしましょう。

また、未経験者・実務完了者に問わず、将来のキャリアプランを設計することは大切です。店舗管理者というキャリアを知っておくのと知らないのとでは、応募先を選ぶ基準も大きく変化してきます。一度経験しておくと登録販売者として有利なキャリアを築けるので、店舗管理者も視野にいれながら応募先を選んでみてください。