登録販売者の基本的な業務内容は、年齢で違いはありません。しかし、年齢を重ねているからこそ、求められるスキルもあります。

ここでは、登録販売者としての基本的な必要スキルや中高年に期待されるスキルの他、登録販売者としてのスキルアップについても解説します。

必要な基本的なスキル

年齢に関係なく、登録販売者には医薬品の知識と接客スキルが必須。OTC（一般用医薬品 ）がどんな作用をもたらすのかについての知識はもちろん、医薬品についての法律関係の知識も身につけておく必要があります。例えば、一般医薬品の種類や区分、配置などです。登録販売者が扱える範囲もしっかり把握しておきましょう。

さらに、その知識をお客さまに伝えるスキルも重要です。お客さまのニーズや体調を配慮した、OTC（一般用医薬品）の提供ができるように日々スキルを磨く必要があります。お客さまの健康をサポートするために、的確な情報をわかりやすく適切に伝えられるようにしましょう。

医薬品の知識は日々変化していきます。そのため、知識のアップグレードを怠らない努力も重要なスキルといえるでしょう。

中高年登録販売者に期待されるスキル

中高年登録販売者には、これまでの経験を活かしたスキルも期待される傾向があります。前職で店舗管理者などの管理職をしていた人には、マネジメント力や人を束ねるスキルなどが期待されます。また、未経験者でも、前職やこれまでの生活で手に入れてきたスキルを求められることが多いといえます。

また、中高年に求めるものは、スキルだけではありません。人柄もとても重要視されるので、どんな人柄が求められるのかをリサーチすることも大切です。

一般的にキャリアが長くなると、仕事に対してプライドを持っている人が多くなります。それ自体はとても良いことですが、あまりにも自分のやり方を貫きすぎると頑固な印象を持たれてしまうかもしれません。企業側は要望を伝えたときに柔軟に対応してもらえるような、素直さや謙虚さを持った人柄を求めている傾向があります。年齢問わずですが、コミュニケーションのとりやすい人柄を目指すようにしましょう。

スキルアップのために何をすればいいか？

登録販売者としてスキルアップを目指すなら、店舗管理者という道があります。店舗管理者は、医薬品販売の責任者のほか、他の従業員の指導などもおこなう管理職の立場です。一度店舗管理者になると今後のキャリアの幅も広がるため、チャンスがあればチャレンジしてみてください。

店舗管理者になるためには、実務経験の要件を満たす必要があります。未経験者の場合は、まずは実務経験を積みながら、登録販売者としてのスキルを磨いていきましょう。

中高年の登録販売者が転職を成功させるためのポイントは？

転職活動が難しいと感じる中高年の方でも、コツを掴めば成功の確率がグンっとあがる可能性があります。ここでは中高年の登録販売者が、転職の成功率をあげるためのポイントを詳しく解説していきます。

自己PRの方法

謙虚かつ素直な人柄が好まれるという話をしましたが、自己PRは積極的にこれまでのスキルをアピールするようにしましょう。これまで培ってきた経験があるのは、中高年の武器ともいえます。過去の実績のなかで登録販売者に活かせそうなものをピックアップして、自己PRとしてわかりやすく伝えられるようにしましょう。

例えば、前職でも登録販売者をしていた人は、実務経験があることはマストで自己PRに入れてください。企業側に登録販売者として即戦力で働けることをアピールできます。そのうえで、身につけたスキルや成果、経験を詳細に記載するようにしましょう。店舗管理者などの管理職としての経験があれば、幅広い業務を任せられる人材だというアピールができます。

前職で登録販売者をしていなかった人は、前職の業務と登録販売者の業務で被るところを見つけるのがコツです。同じ販売業務だった場合は接客スキルをアピールできますし、コミュニケーションを密に測る仕事の場合もそこをアピールポイントにできます。特に接客や販売業務経験者の場合は達成した目標数値や達成率など、具体的な数値をアピールしましょう。数値でアピールすると話に現実味が出て説得力が増すからです。

さらに前職で登録販売者ではないにしても、管理職を経験している場合は自己PRに含めましょう。マネジメントスキルがあることをアピールできます。

面接対策のポイント

上記で作り上げた自己PRをもとに、面接対策をおこないましょう。自己PRと同様に、登録販売者の仕事につながっていきそうなスキルをアピールするのがコツです。登録販売者の仕事には関係ないと思われるスキルは、質問をされる以外ではアピールしないようにすると的確な情報が相手に伝わりやすいでしょう。

前職で役職などがありアピールするときは、役職のみを伝えるのはNGです。どんな役職にあたるのか業務内容はどんなことがあるかを簡潔に伝えつつ、その役職を通じて得たスキルをしっかり伝えることがポイントです。

また、過去の成果や実績は、具体的な数値で表現できるように下準備をしておきましょう。例えば、「〇〇業務を〇人でおこない、前年度より〇%の業績アップを測った」などです。相手が1度聞いて理解しやすいように努めましょう。

過去の実績がどう登録販売者の業務と結びつくのかわからないという人は、まずは登録販売者の業務内容を理解することが大切です。登録販売者の業務を解説している具体的なコラムや動画などで準備をしておきましょう。そして何より大切なのは、安心して接客を任せられそうな親近感のある雰囲気作りや笑顔も忘れてはいけません。

中高年の登録販売者に向いている職場は？

せっかく転職活動をおこなうなら、働きやすい職場を見つけて長く勤めたいですよね。ここでは中高年にあった職場環境や、そういった職場を見つけるコツについて解説していきます。

中高年が働きやすい職場の特徴

中高年が働きやすい職場は、同年代が多く活躍している職場やシニア人材を歓迎している職場です。こういった特徴のある職場は、中高年が働きやすい環境を整えている傾向があります。例えば、短時間から働くことができる、シフトの融通が利きやすいなどです。また同年代が多いと、コミュニケーションを取りやすいのも魅力です。

働きやすい職場を見つける方法

では、上記のような働きやすい職場を見つけるには、どういった方法があるのでしょうか。それは求人選びからはじまっています。求人を選ぶときには、さまざまな条件を絞って探すことが可能です。登録販売者の求人を幅広く探すのではなく、自分に合った条件の求人に的を絞って探し出すようにしましょう。

アポプラス登販ナビDirectでは、「詳細検索」から勤務地や雇用形態・特徴、勤務時間などの条件を搾り、求人を検索できます。勤務地では、地域別の検索が可能です。雇用形態・特徴では、「実務経験不問」「シニア歓迎」などのキーワードを選択して求人を探し出せます。

自分に合う項目にチェックを入れて、検索ボタンを押すだけと操作も簡単です。中高年の登録販売者にぴったりの職場を提示できるので、ぜひ試してみてください。

まとめ

登録販売者の求人を探す中高年のなかには年齢をネックに感じて不安に思っていた人も多いと思いますが、探すコツさえわかれば中高年向きの求人もしっかり見つけられることがわかったと思います。

中高年の強みは、これまでに積み重ねてきた経験や知識です。フルに活用して、新しいスタートがきれるようにしましょう。