登録販売者には外部研修が必要?カリキュラムや費用について解説 | アポプラス登販ナビダイレクト

登録販売者専門の求人・転職・パート募集情報サイト
未経験歓迎、年齢不問、扶養内勤務可能な求人も多数掲載中

登録販売者には外部研修が必要?カリキュラムや費用について解説

登録販売者として活動するためには、定期的な研修が必要となります。特に、外部研修は専門知識を深化し、最新の情報を得るために重要な機会です。この記事では、外部研修の目的、頻度、種類、受講方法、流れについて詳しく解説します。

目次



登録販売者の外部研修とは何か

登録販売者の外部研修とは、厚生労働省が定めたガイドラインに基づき、社内研修だけでなく社外での研修を受講することを義務付けた制度のことを指します。

これは、登録販売者が自身の専門知識を維持・向上させるため、また新たな情報をキャッチアップするためのものです。

外部研修は、日々変化する医薬品情報や法規制、働き方改革などの最新情報を登録販売者が効率的に学ぶためのものだと言えるでしょう。外部研修は多様な視点や知識を得ることができ、自身の視野を広げる効果も期待できます。

外部研修の目的と重要性

外部研修の主な目的は、登録販売者の専門知識とスキルを一定の水準以上に保つことです。これは、社内研修だけでは時間や内容にばらつきが生じ、一定の品質を保つことが難しいために導入されました。

外部研修によって、全ての登録販売者に対して均一な教育機会が提供され、専門家としての専門性と信頼性が確保されるのです。

また、最新の知識にアップデートできるのも大きなメリットです。顧客への適切なアドバイスや商品の提供のためには常に最新の医薬品に精通していなければなりません。

外部研修は登録販売者の専門性を一定に保つための重要な仕組みとなっているのです。

外部研修の頻度は?

登録販売者の外部研修は、基本的に年1回の頻度で行われます。毎年一定の期間に開催され、その期間内に受講を完了することが求められます。

最新の情報を常にキャッチし、専門知識を更新し続けるためには定期的に受講するのが重要です。

外部研修を受けなかったらどうなる?

外部研修を受けないと、登録販売者としての専門性や知識の更新が遅れる恐れがあります。

具体的なペナルティは規定されていませんが、都道府県による指導が入る可能性はあるでしょう。

なぜなら、先に述べたように、消費者への適切な情報提供や安全な商品販売に必要なスキルが乏しくなると、一般市民の健康が害される可能性があるからです。

つまり、外部研修の受講は、日本の医療の水準を保つために不可欠な要素なのです。

外部研修を受講するメリット

外部研修を受講するメリットは数多く存在します。まず、最新の情報や知識を得ることが可能となり、これにより登録販売者としての専門性と信頼性を高めることができます。

医薬品は日々新しい商品が販売されるため、それらの知識も常にアップデートしていないといけないのです。そのために、外部研修は非常に有効な手段と言えます。

さらに、外部研修を受講した証として証明書が発行され、自身のスキルや経験を証明できます。外部研修は、登録販売者としての知識の更新とキャリアアップの実現に有効な手段と言えるのです。

(もう1つの研修)追加的研修とは?

追加的研修は、登録販売者が店舗管理者や区域管理者になるために必要な研修です。

具体的には、登録販売者が実務に従事して1年以上経過し、さらに継続的研修を修了した上で、法令遵守及び店舗又は区域の管理に関する研修を受講し、これを修了する必要があります。

この研修は、店舗管理者や区域管理者になるための実務経験の要件が、2年から1年に緩和(※)されたことを受け、希望者の経験不足を補うために制定されたものです。

この研修により、登録販売者は、店舗管理者又は区域管理者としての十分な知識とスキルを得ることができるでしょう。詳しくは以下のページをご覧ください。

追加的研修開催概要/APC Learning

※ただし、総労働時間の要件は1,920時間のまま変わらず。

登録販売者の外部研修の種類と内容

登録販売者の外部研修は集合研修と通信講座があります。それぞれの研修は、薬剤知識の深化や最新情報の取得を目的としたものです。ここからはアポプラスキャリアが提供している外部研修を例に取り、種類と内容について解説します。

外部研修の概要と実施時間

登録販売者の外部研修は、専門知識の更新や業務スキルの向上を目的としています。主に集合研修と通信講座の二つの形式で行われます。

集合研修は、実際に会場に足を運び、講師から対面で学ぶ形式です。一方、通信講座は、自宅や職場で自分のペースで学べる形式です。

それぞれの研修の時間は、通常、集合研修が6時間、通信講座が6時間となっています。

これらの研修を通じて、登録販売者は最新の知識を身につけ、より質の高いサービスを提供するための力を養うのです。

集合研修について

集合研修は、対面形式で行われる研修の一つです。「登録販売者の資質の向上のための継続的研修に関するガイドライン」に基づき、必須の研修内容を全てカバーしています。この形式は、実際の対話を通じて学ぶことが可能なため、理解度の向上に有効です。

以下が2023年度開催の講義内容です。ただし、2023年度の集合研修は新型コロナウイルスの影響により、対面ではなくオンラインで実施されます。

区分 テーマ 確認テスト 所要時間
講義1 登録販売者からの「接客」に関するよくある質問 5問 30分
講義2 売れる登録販売者になるためのポイント 5問 30分
講義3 高血圧のお客様対応① 高血圧の病態と主な治療薬 5問 30分
講義4 高血圧のお客様対応② 実践編 5問 30分
講義5 胃薬の選び方① 5問 30分
講義6 胃薬の選び方② 5問 30分
講義7 止瀉薬の選び方 5問 30分
講義8 便秘薬の選び方 5問 30分
講義9 高齢者関連の知識①床ずれ 5問 30分
講義10 高齢者関連の知識②大人用おむつ 5問 30分
講義11 薬機法関連① オンライン診療・服薬指導 5問 30分
講義12 薬機法関連② 濫用等のおそれのある医薬品 5問 30分

通信講座について

通信講座は、登録販売者の資質向上を目指すための便利な方法です。

これは、eラーニングを活用して行われるため、時間や場所に縛られることなく学習を進められるのがメリットです。

通信講座でも、ガイドラインに示されている必須の研修内容を全て網羅しています。これにより、登録販売者として必要な知識や技術を効率的に身につけられるでしょう。

以下が2023年度の通信講座のカリキュラムになります。

区分 テーマ 確認テスト 所要時間
講義1 健康食品の対応① 5問 30分
講義2 健康食品の対応② 5問 30分
講義3 一般用医薬品の区分変更と新商品 5問 30分
講義4 コロナ関連の検査キットについて 5問 30分
講義5 漢方製剤(胃腸の症状、女性の症状) 5問 30分
講義6 漢方・生薬製剤 5問 30分
講義7 皮膚の薬①水虫薬 5問 30分
講義8 皮膚の薬②鎮痛消炎薬 5問 30分
講義9 お客様の基本情報・症状を聞き取るポイント 5問 30分
講義10 商品の選び方と商品を勧める時のポイント 5問 30分
講義11 クレーム対応の基本 5問 30分
講義12 妊娠中のお客様対応 5問 30分

外部研修の受講方法と費用

外部研修を受けるための方法は主に二つあります。オンラインでの受講と対面での受講です。それぞれの方法には特徴があり、費用も異なります。詳細については以下で説明します。

オンラインで受講する方法

オンラインでの外部研修受講は、自宅や職場など、インターネット環境が整っていればどこからでもアクセス可能です。

通信研修6時間と臨時的通信研修6時間、合計12時間の研修を受講することが可能で、費用は3,080円(税込)となります。

受講の際にはパソコンやスマートフォンから専用のウェブサイトやアプリにログインが必要です。

内容はビデオレクチャー形式で、視聴しながら学習を進めていきます。また、研修の進行状況は自動的に保存され、途中で中断した場合でも再開が容易です。

対面で受講する方法

対面での外部研修は、直接教室や会場に赴き、講師からの直接指導を受ける形式です。

実際の商品や機器を使った実技研修が行われることもあり、具体的なスキルを身につける機会となるでしょう。

しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、対面形式の研修が難しくなりました。よって、現在では対面で行う講座も「臨時的通信研修」と呼ばれるオンライン講座で可能となっています。

つまり、現在はオンラインのみで外部研修が修了できるため、非常に効率的に学習が可能なのです。この機会にぜひ外部研修を受講しましょう。

外部研修受講の流れ

外部研修の受講には、一連の手続きが必要です。ここからは、アポプラスキャリアの外部研修を例に取り、申し込みから費用の支払い、そして実際の研修受講まで、スムーズに進めるための手順を詳しく解説します。

申し込み

研修への申し込みは、通常、インターネットを通じて行われます。以下の申し込みサイトにアクセスし、フォームに必要な情報を入力しましょう。

2023年度 登録販売者 外部研修申込書/アポプラスキャリア

研修費用の支払い

申し込み後3営業日以内に、研修費用の支払いに関する案内がメールで届きます。

案内には支払い方法や期限、振込先などが明記されています。前払い制なので、入金が確認できなければ受講はできません。支払い方法の案内メールが届いてから10日以内に振り込まなければなりませんので注意しましょう。

通信講座受講

通信講座の受講は、e-ラーニングを通じて行われます。パソコンやスマートフォンを使って自宅や外出先からでもアクセス可能です。自分の都合に合わせて受講時間を調整できるので、忙しい登録販売者にとっては便利です。しかし、その反面、自分で計画を立てて学習しなければなりません。

集合研修受講

集合研修は一定の場所で複数の登録販売者が集まって行う形式の研修です。専門家から直接学べる機会であり、他の参加者と意見交換することも可能です。しかし、先述した理由で、現在は集合研修もオンラインで代替されています。

まとめ

登録販売者の外部研修は、業務に必要な知識とスキルを維持・向上させるために不可欠なものです。頻度や受講方法、費用などを理解し、適切な研修を選択しましょう。

当社の研修サービスは、実際の講師が臨場感を持って研修を行うため、飽きることなく学習が可能です。実際に現場で活躍している薬剤師を中心にカリキュラムを作成しているため、実践的な知識とスキルが身につきます。

さらに、お客様からの難しい問い合わせにも対応できるように、ロールプレイ研修も用意しています。

登録販売者として現場で役立つスキルを獲得するために、ぜひご利用いただければ幸いです。詳しくは以下のページをご覧下さい。

登録販売者 外部研修/APC Learning